人生において一番無駄な時間は怒っている時間だ。
だって怒っている時間は生産性がないどころか周りとの関係に軋轢を生んで将来的な生産性を下げる危険性だってある。人間が社会的動物である以上、怒りは常に抑えなければならない。そんな怒りの抑え方をここでは紹介していこうと思う。
習慣や方法だけが知りたい人は目次から飛んでもらい、それを実践してもらえば十分だ。それだけで効果がある。
しかし、なぜ怒るのかというメカニズムを知ることによって習慣のツボが分かり効果が2倍以上になるので時間があればぜひ読んでほしい。
目次
人は何故怒るのか
そもそも人間は何故怒りという感情を持ったのか解説していこうと思う。ここには怒らないためのエッセンスがたくさん含まれているので是非読んでみてくれ。
怒りは防衛本能
結論から話すと怒りは防衛本能だ。
人類がまだ猿同然だったころを考えてみてほしい。
生い茂る密林、様々な肉食獣が跋扈(ばっこ)する草原、男は狩りに出かけ、女は採集。
そんな時代に天敵が自分たちが住む場所にきたらどうだろう。もし怒りという感情がなければ人間はそのまま天敵に食べられてしまう。
そこに怒りがあれば非力ながらも天敵と戦い死ぬものもいるだろうが、種としては反撃せずに皆食われるよりは断然良いのだ。
つまり、怒りとは自分の命を守るための防衛本能なのだ。
その名残が現代も引き継がれている。
怒りっぽい奴は猿
はっきり言うと、よく怒る人間は猿と何ら変わりない。別に猿をバカにしているわけでは無いが、猿から進化してないのは確かだ。
怒りはすべての哺乳類が持つ非常に下等な感情だ。犬だって餌を取られたら怒るし、猫だってちょっかいかけたら猫パンチをお見舞いする。みんなが持ってる感情なのだ。
ところで、現代の日本人にとって怒りは必要あるのだろうか......答えは否だ。
というのも、日常で生きていて怒らないと自分の命が危機にさらされることがあるだろうか。いやない....
自分の縄張り(家)に不審者が入ったのならまずは逃げて警察に通報するべきだ。
むしろ怒りっぽいことによってコミュニケーションに軋轢が生じる。怒りっぽい人は嫌われるし、周りを不快にする。生産性も下がるし何一ついいことがない。
現代は人と人とのコミュニケーションをきちんとこなさないと生きていけない時代だ。
そんな時代に怒りっぽい人間は原始時代から進化できていない猿だってこと。
怒りっぽい奴は猿だ。これは肝に銘じていてほしい。
怒りは生理学的にどのように表れるか
ある出来事があると脳の偏桃体という部分が物事の快、不快を決定する。あくまでここでは快、不快のジャッジがされるだけで特に怒るという事はない。
その後その情報が前頭葉のおくられ、前頭葉がこれは怒るべき!とか悲しむべき!とか判断する。
つまり、怒りは前頭葉をコントロールすることによって怒りを防ぐことが出来る。
逆に前頭葉をコントロールできずに怒ってしまうと怒りっていう感情が脳の様々な部分をハッキングしてしまう。
そうなると偏桃体から脳の様々な場所に怒りをあらわにする指令が伝えられる。これが言語野に伝われば怒りに満ちた言葉を吐くようになるし、運動連合野につたわると相手に暴力を振るったりしてしまう。
こうなってしまえば後の祭り、ハッキングされているので自分ではもうどうしようもできない。
前頭葉をコントロールできれば怒りは抑えられる。
とっさの怒りを鎮める方法
さっきの項では前頭葉をコントロールできれば怒りは抑えられると話したが、ここでは前頭葉をとっさにコントロールしてカッとなる前にコントロールする行動を紹介する。
①体を動かす
人は怒ると顔が赤くなったり、喉が渇いたり目が充血したりする。これは交感神経が優位という事。
つまり、怒りを抑えるにはもう一つの自律神経である副交感神経を優位にしてしまえばいい。その方法の一つとして体を動かすというものがある。
具体的には
背伸びをすること
屈伸
軽くジャンプ
深呼吸
このようなちょっとした運動で副交感神経を優位にして怒りを鎮めよう。ちなみに、激しく運動すると交感神経が優位になるの注意!
怒りそうになったらゆっくり深呼吸してデスクから立ってみよう!
②計算をする
これは中々クセのある方法でイメージもしにくいと思う。けど、計算は脳の回路の大部分を使ってしまうから、脳が怒りにハッキングされることはなくなる。
といっても普段どうやってそんなことを意識するねんって話だから例を挙げる。
レジの順番待ちでイライラする時は持ってる商品の値段をぴったり計算する。
電車が来ないんだったら電車の到着予定時刻まで何分何秒前なのかを計算する。
信号待ちなら次の予定まで何分何秒前なのか計算する
こういうことを習慣化していけば確実にイライラは減り、生産性が爆上がりするはず。
とにかく計算計算!
③負け惜しみをする
一見すると意味不明にも見えるけど、これにはれっきとした脳科学的な理由がある。
イソップ童話の酸っぱいブドウの話でブドウを取れなかったキツネはあんなブドウは酸っぱいに違いないと負け惜しみをする。
これは専門用語で認知的不協和を解消する行動っていうんやけど、簡単にいえば負け惜しみ。
詳しく知りたい人はwikiでも調べてくれ。
負け惜しみをすると怒りたい出来事が自分に都合のいいように書き換えられるからそもそも怒る意味を失う。
例を言うと
コンペで負けたら、競合も大したことないな。
商談を断られたらこんないい話に乗れないなんて相手も見る目がない。
他にもSNSに書き出してみるっていうのが効果的だ。心の中で言うより口に出すほうが。口に出すよりテキストにアウトプットするほうがすっきりする。
もちろん、商談相手が見ていたり悟られるようなことはNGだ。常識的な範囲でやってくれ。
負け惜しみをどんどん言っていこう!
④おいしいものを食べる
おいしいものを食べたら不平や不満が吹き飛んでしまうのは当たり前。
だから怒りそうになったらおいしいものを食べよう。
例を出すと
常に甘い飲み物を持ち歩いてイライラしそうなときに飲む。俺は学生時代これでスポーツを戦った。イライラすると結果が出ないからイライラしたら甘い飲み物を飲むようにした。
オフィスだったらイライラしそうになったらココアを飲むとかジュースを飲むとかがいいかも。
常に食べたり飲んだりできるおいしいものを持っておけば安心!
ミンティアやフリスクなんかもリフレッシュにはアリだ。
怒りそうになったら甘いものを飲もう!
怒らないようになる習慣
ここまでは咄嗟の怒りを鎮める方法について書いてきた。という事で、ここからはそもそも怒らないようにする習慣っていうのをあげていこうと思う。
これを習慣にしていけば、そもそもイラっとする事もなくなっていくし、いいことだらけだ。
①相手の良いところを見つける
怒らないようになる習慣の一つ目は相手のいいところを見つけるってこと。
これって一見怒りとまるで関係のないように見えるけど、それは違って怒るっていうのは脳がハッキングされている状態だ。
ハッキングされてしまうと怒りのもとになっているものをどうしても排除するとか許せないとか言った回路ばかりが働いてしまう。
つまり、脳が特定の回路にとらわれてしまうってこと。これを避けるのが相手のいいところを見つけるという事だ。
相手のいいところを見つけることを習慣にしておけば相手がちょっとイラっとする行動をしていても脳がハッキングされることなく自分の意志で相手のいいところを見つける回路が働く。
つまり、イラっときてもあの人はこういう良いところもある。って脳が働くから怒らなくなる。
人の良いところを常に見つける
②ぼーっとする
怒らないようになる習慣の二つ目はぼーっとするってこと。
これも一見すると怒りと何ら関係のないように見える。
実際怒らない人っていえば余裕がある人とかおおらかな人とかそういう人を想像すると思う。
しかし、脳科学的に言えばぼーっとしている人も怒らない人に追加できる。これは鈍感な人とか何も考えていない人とか暇な人とは違う。
1日10分でもぼーっとするという行動が習慣になっている人。これがぼーっとしている人だ。
なんでそんな人が怒らないかというと、脳にはデフォルト・モード・ネットワークという機能がある。
その機能が作用すると、これまでつながっていなかった脳の回路がランダムに結び付けられる。
これはアイデアを出すときに、考えているときには出てこないのに、ふとした瞬間にアイデアが浮かんでくるのと同じだ。
怒りは脳がハッキングされて特定の回路に固執してしまうようにさせてしまう。しかし、デフォルト・モード・ネットワークを働かせることによってランダムに回路をつなげることが習慣になっていると怒りがこみ上げてきそうなときも、一つの回路に固執せずランダムに回路がつながるので怒ることがなくなる。
ちなみに、これを習慣にしておけばアイデアを出すときにアイデアが出やすくなるという副次的な効果もある。
おすすめはトイレの個室でぼーっとすること。現代人はトイレの中でもスマホをもって忙しい。それをいったん脇においてぼーっとしてみよう。この習慣を続ければ簡単に怒らない脳を作ることが出来る。
しかもアイデアを出すことが要求されるクリエイティブな仕事においてはアイデアも出やすくなって一石二鳥だから、ぜひやってみてほしい。
トイレの個室でぼーっとしよう!
③綺麗な言葉をつかう
これは直感的な話だが、売り言葉に買い言葉ということわざがあるように、言葉一つで人の態度は大きく変わってしまう。
言葉を綺麗にすればそれが思考となりそれが価値観となっていく。この循環を回していけばどんどんトラブルが減っていくから結果的に怒ることも少なくなっていく。
汚い言葉を普段から使ったり触れたりしているとキレた時にもその言葉が真っ先にでてくるから、普段綺麗な言葉を使っている奴より損する可能性も高い。
正直汚い言葉を使うメリットていうのは現代社会において全くない。
綺麗な言葉を使っていい循環を回そう!
④自らの心の声を聴いてみる
怒らない習慣の最後は自らの心の声を聴いてみるってこと。
人間の心の声っていうのは二種類あって、"したほうが良い”って声と”したいっていう声”子供の頃は”したい”っていう声に純粋に従ってしたがって生きてきたはずだ。しかし、大人になるにつれてどんどん”したほうが良い”っていう声ばかり聴くようになる。
したほうが良いから宿題をする
したほうが良いから楽しくないけど受験勉強をする
したほうが良いから自分の心を殺して相手をほめ称える
これは子供の頃の刷り込みが原因だ。監督に言われたり親に言われたり先生に言われたりコーチに言われたり.......
こういうことをしていると人間っていうのはどんどん不平や不満がたまっていって最後には爆発する。
だから、自分の”したい”っていう声にも耳を傾けてみよう。例えばケーキが食べたいとか旅行に行きたいとかそういうこと。
でもたいていの人は思うだろう。明日は仕事だから旅行なんていけない......お金がないから旅行なんていけない......
そういう時はメタ認知を使うと良い。これはさっきの例でいえば、”旅行行きたいんやな?オッケー”とか”ケーキ食べたいんやな?”オッケーといった風に自分を客観的に見てやって肯定してあげる。
これをすると前頭葉の感情をコントロールする部分を使って怒りに脳がハッキングされるのを防げる。
”したい”声を聴いてわくわくしよう!
ここからは脱線になるが、人生は一度きりだ。今の自分が一番若いし一番体力があるのは自明だ。死までのカウントダウンはどんどん迫っている。
そんな貴重な時間を”したほうが良い”って声を聴くことにバカみたいに時間を割いていいのか?どうせならワクワクする”したい”って声に耳を傾けてみないか?
テスラやスペースXの創業者イーロンマスクはボタンがとめられないらしい。それはボタンを留めている間に他のワクワクしていることが見つかってどっかに行っちゃうんだ。
それだけ世界のメガ成功者は自分の”したい”って声に真剣だし、それで成功を収めている。
つまり常に”したい”って声に耳を傾けて生きていけってこと。ワクワクすることをしろってこと。成功は後からついてくる。
そういうと将来がーとか不安になるかもしれないけど、日本にいる限りはまず心配はない。本当に金がないのなら生活保護をもらえばいいし、バイトをすればいい。
なぜそんな心配をしてしまうかというと、周りと自分を無意識に比較しているから。フリーターだと世間体が良くないからだとかそういうことを無意識に考えて行動に移せない。
これではいつまでたってもしたいことも出来ずに嫌いな人と付き合って、しなければならないことを消化する毎日になってしまう。
一度きりの人生だから是非したいことをするようにしよう!
まとめ
ここまで読んでくれてありがとう。ここで書いてある行動や習慣を読んだところで人生は変わりはしない。大事なことは実践すること。
習慣が人間を作っているんだから、是非習慣を変えて怒らない人間になろう!
変わるっていう気持ちをもっていれば絶対に変われるはず!
こんな感じでこのブログでは人間関係を円滑にしたり豊かにするための情報を紹介しています。
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