心理学といえばみんなは何を思い浮かべるだろうか?アドラーやマズロー?フロイト?なんか創作とかでよく見るつり橋効果?
自分のアウトプットもかねて創作の時に使えそうとか、妙に今の社会を表しているような心理学用語を解説していく。
目次
かっこいい心理学用語
ここからはかっこいい心理学用語を書いていく。かっこいいけど日常で使えるような心理学用語をあげていくので是非覚えて帰ってほしい。
ピグマリオン効果
ピグマリオン効果は他者からの期待を受けることによって、期待しなかった場合より良い結果や良い成績を残すことを言う。
これは米国の心理学者ローゼンソールが導き出した効果で、知能テストをした後に小学校でランダムで選んだ複数の生徒にだけ「君の能力は急激に伸びる」と伝え、その半年後同じテストを実施すると期待した人はいずれも成績が伸びていたという実験結果から導かれた。
つまり、人は期待されていることが分かると、仕事や学習に対するモチベーションを維持できるようになり自然と結果が出るようになるのだ。
これは、その逆も成り立つ。つまり、「そんな結果じゃ期待できないな」なんて言うといわれた側は本当にモチベーションが下がり能力にかかわらずパフォーマンスが落ちてしまうのだ。
ちなみにこれは自分に対しても同じことが起きることが分かっている。つまり、自分で自分に期待をすると自分のパフォーマンスが向上するのだ。詳しくは以下の自己肯定感に関する記事に書いてあるので参照してほしい。
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ザイオンス効果
ザイオンス効果は人が最初に見た時に比較的好印象を抱いたものは、見れば見るほどドンドン印象が良くなっていく効果だ。
テレビCMなどがこの典型例だ。例えば、コカ・コーラとかは日本中のほぼ全員が認知しているにも関わらず、何度もCMを打つ。それはCMを打ちまくることによってザイオンス効果が働いてコカ・コーラの印象が良くなるからだ。
これは人間関係にも言える。要するにとにかくよく顔を合わせておけば、人はだんだん好印象が強くなっていくのだ。もしあなたに好きな人がいるのなら、とにかくその人に自分の顔が見えるところにいればどんどん好印象になってくれる。
しかし、悲しいことにザイオンス効果もその逆が成り立つ。つまり、最初に見た時に比較的印象が悪かった場合、見れば見るほどドンドン印象が悪くなっていくのだ。
好きな人がもし初対面の時に自分に悪印象をもっていたら......その先は言う必要ないですよね?
間接的自己呈示
間接的自己呈示とは、本来の自分を隠して人に見せたい良いところをアピールするために、本来自分の能力とは全く関係のないようなもので自己アピールすることだ。
これは、自我意識や劣等感を強く持っている人に起きやすい。例えば、自分の容姿に劣等感が強いのでブランドもので身を包み、ことさらそれをアピールする人なんかがそれだ。
他にも、親の年収などを誇ってみたり、夫の年収を誇ってみたりなどがある。こういうのは心理学的には劣等感の表れなので、見る人が見れば逆に不憫に感じられるので程々に。
そんなショボい自己アピールではなく、やはり等身大の自分を磨くことによって劣等感を解消できるようになりたいものだ。俺も含めて
ハロー効果
ハロー効果は、人を評価するときに全く関係のない特徴や特質に引っ張られて評価が歪んでしまう事を言う。
例えば、よく東大卒は仕事ができないなんて言説を耳にすることがあるが、あれが正にそうである。
本来東大を出ているという事と仕事の出来は相関が無いはずなのに、東大卒という特質に引っ張られて、東大卒は仕事ができると思われてしまうのだ。だから結果としてあまりできないと東大卒は仕事ができないなんて愚痴をこぼされてしまう。
学歴が高いと期待値も高いので、それはそれで大変なのかもしれない。
サンクコスト効果(コンコルド効果)
サンクコスト効果とはこれ以上投資しても明らかに損にしかならないのに、今までした莫大な投資を考えてそれでも投資を続ける現象だ。
ちなみに何故に別名コンコルド効果というと、2000年初頭まで存在したコンコルドという超音速旅客機が由来になっている。
コンコルドは、回収できないとわかっていたのに莫大な投資をしたので後戻りできなくなりずるずる運行してドンドン負債を増やしていったのだ。
日常的な例としては、パチンコなどのギャンブルがあげられる。今日はすでにパチンコで3万円も負けてしまったから負けを取り戻すためにさらに打つ!なんて言ってる人が正にそれだ。そういう人は当然一日が終わるころにはもっと負けている。
これは何も金銭的な投資だけではない。ずっと付き合ってきたから今更別れられないなんて言うのも立派なサンクコスト効果だ。
これを巧みに利用すれば営業にも使える。例えば、相手と長時間話すことが出来たら、相手は(これだけ聞いたのだから......)と考えて商品を買ってくれる可能性が高まる。もちろん諸刃の剣で武器になるが時には自分を傷つける結果にもなりかねないので非常に難しいが
リスキーシフト
これは、集団決定の際一人ひとりの責任が分散してしまい、しかもインパクト(良い意味でも悪い意味でも)の強い意見ほど日の目を見やすいので、一人で決定するときよりも危険な決定をしやすいという現象だ。
例えば「赤信号、みんなで渡れば怖くない」なんて言葉があるが正にこれがそれだ。一人ではしないことを集団になるとしてしまう例だ。
他にも、中学生や高校生が集団で非行に走るのもある意味ではリスキーシフトといえる。集団の一員になるときは集団を客観的に観て、危険な決定をしないように常に心掛けなければならない。
フォールスコンセンサス効果
フォールスコンセンサス効果とは、自分のほうが正統派で自分と違った人を見ると変わった人だと考えてしまうことを言う。
世の中では、大抵似た者同士が集まるもの。そしてその似た者同士は同じような趣味嗜好を持っていることが多い。つまり、いつもそのような似た者同士の中にいると、自分の考えが常に同意されているかのような錯覚に陥る。
そうなると、他のグループの人や他の考え方を持つ人に対して「変わり者」とか「変な人」とか言って、どんどん排他的になっていく。
これは特にTwitterなどのSNSで顕著で、似た者同士は似た者同士のツイートしか見ないからどんどんフォールスコンセンサス効果が強くなっていく。
だから客観的に観ると明らかにおかしい話もまかり通ってしまうのだ。
エコーチェンバー効果
エコーチェンバー効果とは、本質的にはフォールスコンセンサス効果と同じだ。
エコーチェンバーはクローズドなコミュニティにいると周りにも同じような考え方を持つ人が多いので、特定の考え方などがどんどん増幅されてしまうことを指す。
これをエコーチェンバーという、声が跳ね返って残響(エコー)が起こる部屋に比喩したものだ。
これもTwitterなどのSNSで顕著で、常に意識しないと自分が陥る恐れがある。
まとめ
ここまでの言葉を簡潔にまとめると.......
- ピグマリオン効果 他社からの期待を受けることによって良い結果や成績が出る事
- ザイオンス効果 見れば見るほど好意的な印象になっていく
- 間接的自己呈示 自分の能力や実力と全く関係ないことで自己アピールをすること
- ハロー効果 人を評価するときに全く関係性のない特徴に関連付けて評価してしまう
- サンクコスト(コンコルド効果)効果 投資をした以上は引けない
- リスキーシフト 集団決定が個人の決定より危険性がたかくなること。個人の責任が薄くなる
- フォールスコンセンサス効果 自分の考えが常に正統派だと思うこと
- エコーチェンバー クローズドなコミュニティでは意見が先鋭化しやすく客観的な評価が出来なくなる
こんな感じでこのブログでは人間関係や賢く生きることをテーマに情報を発信しています。よかったらブックマークしてね!
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