人に好かれたい。人間が社会的な動物である以上それは誰もが持っている感情でDNAに刻まれた本能だ。
しかし、人に好かれたいという本能はある割に人に好かれるのは案外難しかったりしてうまくいかない。という事で今回は、好かれる人になる方法を心理学的に解説していく。
難しい理論は後回しで簡単にできることから紹介していくので、人間関係に悩んでいるとか人に好かれたいのに中々難しいという人はこの記事を読んで解決してくれたらうれしいです!
目次
なぜ人が人を嫌うかを知る(結局のところ本能)
もし世界中の人が仲良しで友人なら世界は二度の世界大戦や人類を幾度も滅ぼせるような核兵器を持つことはなかっただろう。つまり、人間にとってはみんなに好意を持っていた方が都合の良いことが分かる。
ではなぜ、人は人を嫌うのだろうか。それは人が人を無意識に脅威と認識しているからだ。人間は狩猟採集をしていた石器時代において常に危機に直面していた。人間を食い殺すオオカミやライオンなどの肉食獣などがそうだ。
だから常にその脅威に対してアンテナを張り巡らせないものは生き残れなかった。それが今でも脈々と受け継がれているって訳。
つまり嫌うという事は脅威と認識していることに他ならない。
という事で、ここからは相手の脅威の意識を取り除く方法、すなわち好かれる方法を紹介していこうと思います。
笑顔(私は仲間だと伝える)
笑顔は好かれる人になる当たって一番大事だ。というのも、笑顔にはコチラの好意を伝える力があり、好意を伝えることが出来たら返報性の法則という、与えた好意は返ってくるという基本的な法則から好意を持たせることが出来る。
もちろん、これは作り笑いであっても構わない。周りを見渡してみれば分かると思うが、好かれている人というのはゲラか愛想笑いが上手い人なのが分かると思う。
だから、好かれる人になる最初の一歩としては笑顔を意識しよう。
もし、あなたが初対面の人に好かれたいと思うなら、以下の記事を読んでみてほしい。初対面の人とうまくやるコツが書いてある。
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嫌っている人を好きにさせるテクニック(酸っぱいブドウ理論)
人に嫌われるのは辛い。でも、実は自分のことを嫌っている人のほうが簡単だったりする。だから、逆にチャンスととらえても良い。という事で、嫌われている人から好かれるテクニックを紹介していく。
些細なお願いをしてみる
相手を好きにさせる時は、まずは些細なお願いをしてみるという事が効果的だ。もちろん、わざわざ嫌われている人に些細な頼みごとをするのがしんどいのはよくわかる。
しかし、相手もそれは一緒で、嫌われている人にものを頼まれたらいやなものだ。でも、些細なお願いであれば断るのすら逆にうっとおしいと思うものなのである程度なら承諾してくれるだろう。
例えば、文房具を借りるといったことならそうそう断られないだろう。嫌いだから貸さない!なんてそこまでガキな奴は滅多にいないだろう。
ではなぜそれが好かれるうえで大事かというと、ポイントは二つある。それは
好意の返報性と認知的不協和だ。
ポイント1 好意の返報性
好意の返報性とは、好意を送れば好意がかえってくるという単純な心理学の法則で、これは様々な実験で確認されている。
それでは今回のケースではどのようにすれば良いかというと、心の底から感謝を伝えればよい。心の底から感謝つまり好意を送ることによって、その好意はいつか返ってくるだろう。
しかし、それだけでそんなうまくいくだろうか?もう一つ重大なポイントがある。
ちなみに、嫌いな人に好意を見せたくないのは悪意の返報性があって、悪意には悪意で返したくなるからである。
ポイント2 認知的不協和を利用する(酸っぱいブドウ理論)
酸っぱいブドウという童話を知っているだろうか。酸っぱいブドウというのはイソップ童話の1つで、高いところに実ったブドウを取れなかったキツネがあのブドウは酸っぱいに違いないと負け惜しみする話である。
これには重大な心理学的現象が現れていて、それが認知的不協和である。認知的不協和とは自分の認識と現実が乖離することである。これだけだと難しいと思うので、簡単にすると、自分の思っていたことと現実が違うという事である。
この例で言えばキツネが(ブドウおいしそう!、取りたい)と思っていたが現実は取れなかった。この認知的不協和が発生すると人間はこれを解消するために認知を歪める傾向が非常に強い。
この例では「あのブドウは酸っぱいに違いない」と認知がゆがめられている
では文房具を借りた例ではどうだろうか。文房具を借りた時に心の底から感謝されるとある認知的不協和が生まれる。
認知では(嫌いな奴に文房具なんて貸したくない)しかし現実は(嫌いな奴に文房具を貸した上に滅茶苦茶感謝された)
この認知的不協和を解消するために認知がこうゆがめられる。
(嫌いじゃないから文房具を貸した)
これが嫌いな人を好きにさせやすいマジックだ。嫌いであればあるほど認知的不協和は強くなっていくので、それを解消しようとする力も非常に強くなっていく。
ほめる時はステータスだけでなく内面もほめる(抽象化は最高の差別化)
人をほめる時に、外からよく見えるところをほめるのも一定の効果はある。しかし、その考え方は安直すぎて褒められ慣れている人には全く響かないだろう。
だから、褒める事柄を一度抽象化することによって、他の誉め言葉を差別化したほうが良い。そうすると自分の真の理解者と相手は感じて誉め言葉の効果が何倍にもなる。
例えば、若くして部長級の管理職についている人に安直に「若くして部長なんてすごいですね!」などと言った相手からしたら聞き飽きているような誉め言葉じゃ相手には響かない。
そこで、若くして部長という事柄を抽象化して内面を覗いてみる。若くして部長という事は浮世離れした感性や考え方、人に対して人一倍気配りができることや、様々な困難なプロジェクトを解決してきたという事が考えられる。
そういう内面をほめるてやるとそのように褒められ方をしたことが無いので、相手は自分の真の理解者と感じて全力であなたに好意を覚えるだろう。
また、運が良ければ困難だったプロジェクトの話などをドンドン相手が自分のことを話してくれるだろう。
結局人間は自己顕示欲を満たしてくれる人が好きだから、そうできたら勝ちでしかない。
つまり、褒める時はとにかく抽象化して内面を褒めようって話!
ちなみに、自己顕示欲を満たすことがどれだけ大事かは以下の記事で紹介しているので是非読んでみてほしい。
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親密化過程の段階ごとの戦略
心理学では仲良くなっていく過程のことを親密化過程といい、それは5つの段階に分けられる。
- 第一段階「出会い」
- 第二段階「親近化」
- 第三段階「定着化」
- 第四段階「安定化」
- 第五段階「相互理解」
ここからは、この段階ごとに人と仲良くなるために必要な戦略を紹介する。ここに書いてあることを意図的にできれば戦略的に人を好きにさせることが出来る。
しかし、変に前の段階が終わっていないのに次の段階に飛ばしたりすると拒絶されて完全に嫌われてしまうので要注意。
第一段階「出会い」
出会いは人と人とが親密になっていくにあたって絶対に避けては通れない道。ここでは、外見や性格、肩書といったものが重要視される。
ここでうまく立ち回れなければ親密になるのは中々難しい。だから、ここではどちらかというとこの「出会い」の段階に効くテクニックを中心に紹介してきた。
ちなみに、性格というのは、みんなが考える性格の他にも話し方も含まれるので容姿以外の態度と考えたら良い。また、初対面の人との話し方については以下の記事で詳しく解説しているので、良かったら見てほしい。
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第二段階「親近化」
第二段階の親近化は非常に簡単。つまり、以下に親近感を抱かせるかという事。
この段階に凝れている時点で、基本的に第一段階を突破しているので後は単純接触効果(ザイオンス効果)のテクニックを使っていけば勝手に親密になっていくことが出来る。
単純接触効果(ザイオンス効果)とは、人は最初にポジティブな印象を受けたものは、出会ったり接触すればするほどドンドン好印象になっていくという効果。
コカ・コーラみたいな誰もが知ってるから一見CMを流す意味がなさそうな商品がCMで流れているのはこのザイオンス効果を狙っているって訳。
だから、第一段階を突破出来たら、短時間でもなんでも良いので、とにかく会いまくれば良い。滅茶苦茶簡単な話。
第三段階「定着化」
これは、仲間意識や味方意識が定着していく段階。ここでは互いの共通項が重要になってくる。例えば、好きな食べ物が一緒だとか出身地が一緒だとか、とにかく共通項を見つけることによってドンドン味方意識や仲間意識が定着していく段階。
とにかく共通項を探れば良いだけなので、シンプルで簡単。共通項の探り方などは以下の記事を参考にしてくれたら幸いだ。
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第四段階「安定化」
これは、お互いの特性(何が特異で何が苦手なのか)を理解して安定化する段階。こうなると、お互いがお互いのことを分かっているので、相互に補完しながら前に進んでいくことが出来る。
ここまでくるとほぼ親友や恋人レベルなのでこれだけ出来れば十分。
第五段階「相互理解」
これはもうお互いの特性を理解するという次元を超えて、積極的に自分の秘密などを自己開示できる段階。夫婦などの深い関係になる場合は絶対になくてはならない段階といえるが、それ以外の関係において必要かというと微妙。
夫婦以外なら別にここまで仲が良くなくても全然大丈夫なのは間違いない。
最初に言った通りここに書いてあることを意識できれば戦略的に仲良くなることが出来るので、是非この段階を踏んで相手に自分を好きにさせてみてほしい。
まとめ
簡単なものから紹介して最終的にはそこそこ高度なものまで紹介してみたがどうだったでしょうか?
強引にまとめると、結局こっちから相手に好意を抱かせれば何とかなる!多分(笑)
記事中でも紹介したが以下の記事を読んでみたらさらに理解が深まるかもしれない。
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